北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「ほくろ」についてお話を伺いました。
ゲスト/宮の森スキンケア診療室 上林 淑人 医師
 ほくろについて教えてください。
 

ほくろは、母斑(ぼはん)細胞母斑という皮膚腫瘍(しゅよう)の一種です。黒いもの、グレーや茶色のもの、平らなもの、盛り上がったもの、毛が生えているものなど、一口にほくろといっても形状はさまざまです。たいていの場合は良性で、放っておいても問題はありません。ただし、次のような場合には治療をした方が良いこともあります。

(1)ほくろが盛り上がっていて、入浴や洗顔の際にひっかかる。下着や衣類がこすれてはれたり、出血したりする。

(2)先天性母斑と呼ばれる生まれつきの巨大なほくろ。時に悪性化することがある。

(3)手や足の裏のほくろ。ほかの部位よりも悪性化しやすいといわれている。

(3)目立つ場所など、気になって仕方がない場合。

(4)急に大きくなる、形がいびつ、色にムラがある、出血するなど、悪性が疑われるほくろ。

これらのほくろがある場合は、放置せずに皮膚の専門医に相談しましょう。特に悪性のほくろ「悪性黒色腫(メラノーマ)」は、極めて悪性度の高い皮膚がんです。早期発見・早期治療が完治のための基本です。疑わしいほくろがあるなら、すぐに皮膚科か形成外科を訪ねてください。

 
 どのように治療するのですか。
 
確実にほくろを取り除く唯一の方法は切除です。ほとんどの場合は短時間で済む局所麻酔の手術が可能です。しかし、手術後には傷跡が残りますので、傷跡に関して、事前に医師とよく相談し、納得してから行うことをお勧めします。 小さいほくろであれば、レーザー治療も可能です。しかし、レーザー治療の場合、ほくろを確実に取り除けるわけではありません。「レーザーなら簡単に取れる」というイメージを抱いている人がいますが、うすく目立たなくするための治療であり、1度で済まないこともあります。悪性が疑われるようなほくろの場合は、レーザーによる治療は勧められません。組織検査なども出来ないので、切除することが基本となります。