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直腸肛門部や周辺に明らかな病変がないにもかかわらず、肛門周辺に痛みを感じることがあります。肛門周辺に痛みを感じる病気としては、裂肛(切れ痔)、痔ろう、肛門周囲膿瘍(のうよう)、直腸がんなどがありますが、これらの病気に共通しているのは、排便時に痛みを伴う、腫れ、出血、便秘や下痢などほかの症状があるということです。それらがなく単に「肛門周辺だけが痛い」という症状で受診する人が増えていますが、このようなケースを肛門痛と呼んでいます。特に50代以上の女性に多く、たいていの場合痔ではないかと疑って病院を訪れます。問診や触診、エコーなどを行い、ほかの病気の可能性を否定します。女性の場合は婦人科系、男性の場合は泌尿器科系の病気が隠れている場合もあるので、慎重に診断します。
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