北海道新聞メディカルガイドの連載
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「行楽シーズンの皮膚トラブル」についてお話を伺いました。
ゲスト/宮の森スキンケア診療室 上林 淑人 医師
 夏の行楽シーズンに増える皮膚トラブルについて教えてください。
 

 山や海へ出掛けたり、汗をかいて肌の清潔を保てなかったりで、皮膚トラブルはほかの季節よりも増加する傾向にあります。
特に「ダニ」にかまれて来院する人が増えます。原因となるマダニは、山林に生息し、人や動物の皮膚に食いつき吸血します。登山やハイキング、キャンプなどでかまれる場合が多く、首や頭など露出している部分、露出していない部分でも洋服の中に入っていろいろな部分に取り付きます。自分の目で見えない部分をかまれた場合は、気が付かないこともあります。体長は2oから7o程度で、吸血することによって体が大きく膨らみます。少し引っ張った程度では離れず、無理矢理取ろうとすると、虫体の一部(アゴの部分)が皮膚の中に残ってしまうことがあります。放置すると、場合によってはライム病という感染症を発症することがあるので注意が必要です。野山から帰ったら、全身をチェックするのが大切です。子どもの体は大人がよく調べてあげてください。もしマダニを発見したら無理に取ろうとせず、出来るだけ早く専門医を受診してください。かまれている部分の皮膚ごと除去し、虫体を外科的に取り除く必要があります。さらに感染症予防に抗生物質の内服が必要になることがあります。

 
 ダニのほかに気を付けることはありますか。
 
 アレルギー体質の人は、蚊やブヨなどに刺されるとひどく腫れることがあります。場合によっては、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という重度の皮膚感染症を合併し治療が長引くことがあります。また、ウルシなど植物によるかぶれもかなり長引く傾向にあります。これらに対する治療はステロイド剤の外用が中心です。程度によっては抗アレルギー剤の内服を併用することもあります。
 日差しの強い日に出掛ける場合は、日焼けや日光アレルギーを防ぐために、日傘や帽子を、さらに日焼け止めクリームを活用して下さい。
 夏は、なるべく小まめにシャワーを浴びたり、ぬれたタオルで汗によるべとつきをぬぐい取ったりして、肌を清潔に保ちましょう。暑い季節は皮膚炎が悪化しやすいので、まずは予防、そして早めの治療を心掛けましょう。