北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「インフルエンザ」についてお話を伺いました。
ゲスト/秀愛会内科・消化器科クリニック 高梨良秀 医師

 インフルエンザと風邪の違いについて教えてください。
 

 風邪の場合は、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳(せき)などが中心で、重症化することはめったにありません。インフルエンザの場合は、当然例外はありますが、代表的症状として38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身に症状が現れ、さらにのどの痛み、鼻汁なども見られます。また、気管支炎、肺炎、熱性けいれんなどを併発し、重症化することがあるのも大きな特徴です。特に、乳幼児や高齢者など体力がない人、呼吸器や心臓などに慢性疾患を持つ人は重症化することが多いので、十分に注意する必要があります。

インフルエンザは流行性疾患で、例年11月〜4月に流行しますが、昨年などは暖かくなってからも局地的に流行がありました。一度流行すると、健康な人から高齢者、乳幼児まで、瞬く間に感染が広まってしまうのも、インフルエンザの恐ろしいところです。

 
 予防と治療について教えてください。
 
 インフルエンザ予防の基本は、流行前のワクチン接種です。特に、重症化しやすい高齢者や乳幼児、集団感染しやすい学生、休みづらい職場に勤務している人や受験生は、予防接種を受けておくといいでしょう。年末から1月〜2月に流行することが多いので、年内に接種することをお勧めします。また、インフルエンザは、罹患(りかん)者の咳、くしゃみ、唾液(だえき)などの飛沫(ひまつ)とともに放出されたウイルスを、鼻腔(びくう)や気管など気道に吸入することによって感染します。インフルエンザの流行時には、高齢者や慢性疾患を持っている人は、混雑している所への外出を控えましょう。室内の空気を乾燥させないことも大切です。
 インフルエンザにかかったら、早めに医療機関を受診し、休養を充分とりましょう。インフルエンザウイルス治療薬の抗ウイルス薬は、症状が出はじめてからの時間や病状によって効果が異なりますので、医師の判断が必要です。発症から一般的に48時間以内に服用すると、通常、発熱期間は1〜2日間に短縮され、ウイルス排せつ量も減少します。インフルエンザに罹患したら、家でゆっくり休むことが、周囲に感染を広めないためにも重要です。