北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「痔核(じかく)の手術」についてお話を伺いました。
ゲスト/土田病院 平池則雄医師

 排便時の出血について教えてください。
 

 可能性としては、大腸がん、大腸ポリープ、大腸憩室出血、潰瘍(かいよう)性大腸炎、クローン病などが上げられます。しかし、もっとも確率が高いのが痔です。痔は大きく分けて痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3つに分けることができます。この中で、もっとも患者数が多いのが、痔核です。排便時の力みによって、肛門粘膜が引っ張られ、伸びてしまったのが痔核になります。便秘の人やトイレが長い人、ドライバーやオペレーターなど一日中座っている人、出産経験のある女性にも多く見られます。
 痔核には、直腸粘膜の部分にできる内痔核と、外の皮膚の部分にできる外痔核があります。内痔核の場合、初期では痔核が肛門から飛び出ることはありません。しかし、排便時に出血したり、痛みや違和感を覚えることがあります。内痔核の症状が進むと、痔核が大きくなり、肛門から出てきます。指で押し込むと戻りますが、さら進むと痛みが強く、指で戻せなくなり、長時間立ったり、スポーツをしているだけで飛び出すようになることもあります。

 
 治療法について教えてください。
 
 便秘や下痢を解消するために食生活に注意を払い、入浴で患部を清潔にすることによって、肛門の負担を減らす生活療法や、出血や痛みを緩和する坐(ざ)剤、軟膏などの外用薬、血流改善を目的とした内服薬も症状に合わせて処方します。
 これらの治療で改善しない場合は、手術を行います。痔核の手術法としては、痔核部分を切除して血管をしばる結さく切除術が一般的ですが、5〜6年ほど前に日本に導入されたPPH法という術式があります。特殊な器械を肛門から挿入し、緩んだ粘膜の切除と縫合を同時に行います。痛みや入院日数の面で、患者の負担が極端に少なくなる画期的な手法です。しかし、導入している病院が限られており、また重症化している場合は用いることができません。まずは、病院に相談してください。