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加齢黄斑変性は50歳ころから始まり、特に日本では男性に多い目の難病です。従来は欧米に多い眼疾患でした。ところが、1998年から福岡県久山町で行われた調査報告によると、累積5年発症率は0.8%とアメリカ、オーストラリアでの結果と同程度で、日本において増加傾向にある疾患と推定されています。この結果から、日本での50歳以上の人口の、30〜40万人の患者数が見込まれています。
黄斑とは眼底の中心部のことで、特に文字を読んだりするのに大事な場所です。眼球の中でも強い光を常に受け、最も新陳代謝が活発に行われています。加齢によって老廃物の処理能力が落ち、黄白色の塊(ドルーゼン)となって黄斑部にたまることから、この病気がはじまります。進行すると、さらに色素沈着や脱色素が起き、最後には出血によって文字が読めなくなってしまいます。加齢黄斑変性は、早期の軽症例(A:ドルーゼン・B:色素沈着や脱色素)と末期の重症例(出血を含む)に分けられます。久山町の調査結果によるとそれぞれ12.8%(A:9.6%、B:3.2%)、0.87%と報告されています。男女比は早期では差はないものの、末期では男性の方が3〜4倍多いとの報告でした。以上の調査から、加齢黄斑変性の予備軍は10人に1人、重症例の有病率は100人に1人程度となります。
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