北海道新聞メディカルガイドの連載
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「帯状疱疹(たいじょうほうしん)後神経痛」についてお話を伺いました。
ゲスト/札幌一条クリニック 後藤康之 医師

 帯状疱疹後神経痛について教えてください。
 

 帯状疱疹は、日本人の10〜20%の人が、生涯に一度は罹患(りかん)するといわれています。子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが、完治後も体内に残り、病後や疲労時、ストレスを感じた時など、体力や免疫力が低下したときに活動をはじめ、発症します。神経に沿って胸から脇腹、背中、三叉(さんさ)神経沿いなどに赤い発疹(はっしん)とチクチクした痛みが現れます。化膿(かのう)するなど、よほど重症でなければ、発疹そのものは2〜3週間程度で治りますが、痛みだけが残る場合も多く、これを帯状疱疹後神経痛といいます。服が触れても痛いという状態にまでなることもあり、また目に出ると失明するケースもあります。痛みが原因で、不眠や食欲不振などに陥り、体力低下を招くことも少なくありません。発症から3カ月を過ぎると、治療にも時間が掛かります。痛いと思ったら我慢せず、すぐに痛みの専門医を訪ねてください。

 
 どのような治療をするのでしょうか。
 
 早期に抗ウイルス剤を点滴、または内服で投与します。これは内科や皮膚科でも日常行う治療です。痛みをとることを目的としたペインクリニックでは、注射で局所麻酔薬などを神経周辺に入れ、神経の働きを止める神経ブロック療法を行います。血流を促進し、痛みを発する物質を押し流すレーザー治療や、鎮痛剤、漢方薬などを併用することもあります。さらに、精神的なストレスが原因で発症した場合は、抗うつ剤、抗不安薬などを併用します。
 いずれにしてもある程度の治療期間が必要です。根気強く治療を続ければ、ほぼ完治するので、あきらめずに治療を続けてください。
 帯状疱疹の予防法は残念ながら今のところありませんが、体力や免疫力の低下が発症の引き金になっているので、なぜそうなったかを考えることも重要です。帯状疱疹をきっかけに検査で、ほかの病気が見つかることもあります。糖尿病など生活習慣病の予防に努め、体力低下を招かず、ストレスをうまく和らげる生活を心がけることも大切です。