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糖尿病、すなわち血液中の糖濃度が上昇する代謝異常によって引き起こされる網膜血管の障害で、現在日本の中途失明原因の第一位といわれています。2002(平成14)年度の厚生労働省の調査によると、20歳以上の日本人で糖尿病に罹患(りかん)している人は740万人、予備軍まで含めると1620万人にも上ると推測されています。実に、日本人の10人に1人は糖尿病の可能性があるというのが実情です。
糖尿病網膜症は、(1)網膜に点状出血や硬性白斑(はくはん)がみられる単純網膜症、(2)多発する軟性白斑や網膜に血管閉塞領域がみられる増殖前網膜症、(3)破れやすい新生血管が生じ、ときに硝子体出血(眼球内腔への出血)、牽引(けんいん)性網膜はく離(増殖組織が引き起こす網膜はく離)が出現する増殖網膜症、この三段階で進行していきます。厄介なのは、増殖前網膜症においても視力低下などの自覚症状が少なく、見えづらいと自覚するころには、増殖網膜症まで進行している可能性が高いことです。
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