北海道新聞メディカルガイドの連載
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜

今回は「肥満の予防」についてお話を伺いました。
ゲスト/大通り内科クリニック 小森克俊 医師
 日本では肥満の人が増えているそうですが。
 

 日本の肥満人口は確実に増加しています。男性の場合はすべての年代で、女性の場合は40代以上になると肥満率が加速度的に増えます。肥満は、高脂血症、高血圧、動脈硬化、糖尿病など、多くの疾病の原因となります。肥満に至る要因の第一は、食生活の欧米化による、栄養内容の変化です。繊維質や糖質が減り、脂肪の摂取が増えています。特に動物性の脂肪を取り過ぎる傾向にあります。日本人は、元々肥満に陥りやすい人種です。かつては、日本古来の米や野菜を中心とした食生活が肥満を防いでいましたが、食生活の変化に運動不足が加わり、肥満人口が急増しています。
 ひと口に肥満といっても、お尻や太股(もも)などを中心に脂肪がつく「皮下脂肪型肥満」と、お腹回りがでっぷり太くなる「内臓脂肪型肥満」の2種類があります。内臓脂肪型肥満は、皮下脂肪型にくらべて糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化、脂肪肝など多くの疾病を伴いやすく、より危険なタイプの肥満といえます。

 
 肥満の有効な予防法を教えて下さい。
 
 肥満の人の多くは、元々肥満になりやすい体質である可能性が高いのです。

(1)両親か、どちらかが太っている
(2)幼少期に太っていた
(3)血縁者に糖尿病、高血圧、心臓病(狭心症含む)の人がいる
(4)脂っぽいもの、甘いものが好き
(5)間食、夜食、どか食いが多い
(6)飲酒量が多い
(7)車が足がわり(運動嫌い)。

以上のことにあてはまる項目が多いほど肥満体質といえます。
肥満を予防するには、食生活に関して以下のことを心掛けます。

(1)食事の目的を考える
(2)食べる時間や場所を決める
(3)今食べて良いかどうかを考える
(4)食事の間隔を空け過ぎない
(5)外食を減らす
(6)寝る前2時間は食べない
(7)砂糖・油を用いた料理を避ける
(8)低エネルギー食品の活用
(9)食べた物は必ず記録する
(10)ゆっくりと良く噛(か)んで食べ、量を減らす
(11)「あと一口、もう一口」「今日は特別、これぐらいは」はやめる。

加えて、適度な運動をして、ストレスを減らします。過激なダイエットより、毎日の習慣づくりが肥満防止に有効です。