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前立腺がんは、欧米に多い病気とされてきましたが、最近では食生活の欧米化や高齢化社会によって、わが国でも急激に増加しています。アメリカでは男性が罹患(りかん)するがんとして一番多く、死亡原因のがんとして二番目に多いのです。アメリカではこの病気を撲滅するために、国をあげて対策に取り組んできました。
最近の統計では、この10年間で50歳から74歳までの男性の前立腺がんによる死者が3分の1減少し、75歳から84歳の間では4分の1減少したと報告されました。
アメリカで前立腺がんの死亡率が大きく減少した理由として、次の二点があげられます。
一つはPSAという血液検査で早期がんを発見し、早期治療を行ったことです。より安全な手術手技も確立され、合併症も減少しました。今まで懸念されてきた尿失禁も減少し、性機能の回復も高率で望めます。
二つ目は内分泌療法の普及です。以前は睾丸(こうがん)を除去して男性ホルモンを抑えたり、副作用の多い女性ホルモンの投与を行ってきましたが、ここ10年程で副作用の少ない男性ホルモンを抑える薬が出現し、広く使用されています。
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