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物を噛(か)んだり、飲み込んだりがスムーズにできない状態を咀嚼・嚥下障害といい、高齢者に多いことは知られています。最近は年代を問わず「きちんと噛んで飲み込む」ことのできない人が急増しています。特に目につくのは子どもや若者です。自覚症状はなく、虫歯治療などで訪れ、一見問題なく健康に見えますが、診察すると異常咀嚼、異常嚥下の症状がみられます。咀嚼と嚥下は、食事時に咀嚼筋と舌筋を中心とした口腔(こうく)周囲筋の一連の総合作業によって成り立ち、その筋肉は生活習慣の中で鍛錬されます。子どもや若者が咀嚼、嚥下の異常をきたすのは、生活習慣に大きな問題があるからです。ファーストフードや、めん類など「きちんと噛まないで飲み込める」食事が中心になり、さらに姿勢の悪さやゲーム、パソコンなどの習慣が口腔周囲筋の衰えを招きます。また、子どものころから食事時に水や炭酸飲料などを用意し、流し込むような食事をしていると口腔周囲筋が発達しません。
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