北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「花粉症と果物アレルギー」についてお話を伺いました。
ゲスト/大道内科・呼吸器科クリニック 大道光秀 医師
 北海道の花粉症について教えてください。
 

 本州の花粉症はスギ花粉が主な原因ですが、北海道の花粉症はシラカバ、ハンノキの花粉が主な原因で、ゴールデンウイーク前後からがシーズンです。道内でシラカバ花粉症に罹患(りかん)する人はここ数年急増しており、特に都市部で顕著です。主な症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどです。シラカバ花粉が飛散するのは6月半ばころまでですが、注意が必要なのが、シラカバ花粉症に伴う果物などの口腔(こうくう)咽頭(いんとう)過敏症です。リンゴ、サクランボ、モモなどバラ科の植物のほか、キウイやナッツ類などを食べると、口の中やのどがかゆくなったり、唇が腫れたりするほか、重症になると呼吸困難を起こすこともあります。シラカバの花粉飛散シーズンが終わっても、果物による口腔咽頭過敏症は残っている場合も多いので、シラカバ花粉症の人は、果物を食べるときに注意が必要です。原因となる果物を避けることが一番ですが、不明の場合は、病院へ駆け込める状況の時に少しずつ食べてみましょう。

 
 予防や治療の方法はありますか。
 
 道内の花粉症としては、シラカバ、ハンノキに続き、カモガヤなどの牧草やヨモギによる花粉症が9月ごろまで続きます。血縁者に花粉症の人がいたり、アレルギー体質の人は、いつ発症してもおかしくありません。それらしい症状があったら、検査を受けてアレルギー物質を特定し、可能な限り避けるのが一番の予防です。また、花粉症体質の人は、感冒をきっかけにせきやぜんそくを起こすことがあります。「ただの風邪」と軽く考えず、長引くせき、特に夜間から朝方のせきは、一度呼吸器の専門医を受診し、原因を特定することをお勧めします。花粉症を根本的に治療するには、時間をかけて体質を改善していくしかありません。症状の緩和には、抗アレルギー剤の服用や点鼻薬の使用などがあります。毎年発症する人は、原因の花粉が飛び始める2週間ほど前に予防的に抗アレルギー剤を内服すると、シーズン中の症状が軽減されます。シーズン前に受診すると良いでしょう。