北海道新聞メディカルガイドの連載
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「帯状疱疹(たいじょうほうしん)による痛み」についてお話を伺いました。
ゲスト/札幌一条クリニック 後藤康之 医師
 帯状疱疹による痛みについて教えてください。
 

 帯状疱疹とは、以前かかった水ぼうそうのウイルスが体内に残り、体力や免疫力が低下したときに活動を始めて発症するものです。本体は神経痛で、それに伴って胸からわき腹、背中、顔などに赤い発疹(ほっしん)が現れ、ピリピリとした痛みを感じます。化膿(かのう)させるなど、よほどの重症でなければ、発疹そのものは2〜3週間程度で治りますが、痛みだけが残る場合も多く、服が触れても痛いという状態にまで慢性化することもあります。発疹の出方はさまざまで、自己判断は難しく、痛みだけを感じて「運動による筋肉痛か」などと放っておくうちに悪化することもあります。背中など自分では見えにくい場所に出ることも多いので、注意が必要です。発疹が消えてから「いくら検査をしても悪い所が見つからない」「どんな病院を受診したらよいかわからない」と困惑している人も少なくありません。痛いと思ったら我慢せず、すぐに痛みの専門医を訪ねてください。発症から3カ月を過ぎると、治療にも時間が掛かります。

 
 痛みをとるために、どのような治療をするのでしょう。
 
 まず、抗ウイルス剤を点滴あるいは薬で投与します。これは皮膚科や内科でも行われます。痛みが治まらない場合は、注射で局所麻酔薬などを神経周辺に入れて、神経の働きを止める神経ブロック療法を行います。血流を促進し、痛みを発する物質を押し流すレーザー治療や、鎮痛剤などを併用することもあります。ペインクリニックでは、痛みを緩和しながら、痛みの原因を探ることを重要視しています。帯状疱疹の場合は、体力や免疫力がなぜ低下したかを知ることが大切です。もともと糖尿病やがんなどで通院中という方もいますし、帯状疱疹をきっかけに検査をして、ほかの病気が見つかることもあります。また、精神的なストレスが原因ということも少なくありません。痛みは本人にとって大変つらいものです。痛くて食べられない、眠れないというストレスがいっそう体力を低下させます。ペインクリニックは、痛みを緩和し、患者の生活の質を上げるのが役割です。