|
肝炎ウイルスの感染が持続し、肝機能異常が6カ月以上続く状態です。進展すると肝硬変に移行し、やがて高率で肝ガンを合併します。日本ではおよそ20%がB型肝炎ウイルス、約70%がC型肝炎ウイルスによるものです。B型慢性肝炎のほとんどは出産時あるいは乳児期の母子感染によるものです。乳児は免疫が無いためウイルスが体内に残り、無症候性キャリアとなりますが、免疫機構が発達する思春期になるとウイルスの存在を認識し、ウイルスを排除しようとしてウイルスを含む肝細胞まで攻撃してしまう〜これが肝炎の原因です。このようにして発症した肝炎患者の約90%はやがて治癒しますが、残りの約10%は肝炎が持続し、慢性肝炎となります。輸血や性行為などによって成人がB型肝炎に罹患(りかん)した場合には、一過性の急性肝炎を起こしますが慢性化しません。なお現在、日本ではB型肝炎の母親から生まれた子どもに対しては予防接種がなされており、やがてB型慢性肝炎はほとんど無くなると考えられています。C型肝炎はB型肝炎と同様に血液を介して感染しますが、感染力は弱く、母子感染や性行為で移ることはまれです。過去に行われていた予防接種の注射針の使い回しや輸血などが主な原因です。C型肝炎ウイルスに感染すると、まず急性肝炎を発症しますが、その後高い割合(約70%)で慢性肝炎へ進行することが特徴です。
|