|
形成外科という分野についてですが、一般に整形外科と混同される人が多いようです。形成外科は、先天異常、外傷、腫瘍(しゅよう)による醜状を元の状態に戻すための治療を行います。通常の人に新たな外科侵襲を加えて、より美しくする場合は美容外科といい、これも形成外科分野に含まれます。形成外科医の数は、実はかなり少ないこともあり、救急病院で形成外科医が当直していることは極めてまれです。しかし、外傷を負って応急の処置を受けた後、形成外科を受診するのとしないのとでは、傷痕に大きな違いが出る可能性があります。形成外科医が縫合する場合、表面よりも深部の真皮縫合を重視します。皮膚表面はスーチャーマーク(縫合跡)が極力付かないようにごく細い糸で縫合し、抜糸は7日以内に行います。傷の表面は約1週間でふさがりますが、実際の傷の活動は最低でも3カ月間は持続します。つまり、少なくとも3カ月間は傷の幅が太くなったり、赤く盛り上がったりする可能性があります。このため、抜糸後に創の緊張による傷跡の広がりを防いだり、日焼けによる色素沈着を予防するためにテーピングを3カ月間続けます。
|