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正式にはヘリコバクター・ピロリといい、胃粘膜に住むラセン系の細菌です。胃の中は、胃酸のため強い酸性を呈し、細菌が生き延びる環境ではないという先入観から発見が遅れ、存在が認められたのは今からほんの20年ほど前です。ピロリ菌にはアンモニアを産生する能力があり、胃酸を中和して胃の中でも生存することができるのです。感染経路は経口感染とされていますが、感染の予防方法はまだ明らかになっていません。衛生状態の悪い地域や国で、感染率が高いことはわかっています。日本では若い人の感染率は低いのですが、40歳以上では約80%の人が感染しています。これまで多くの研究で、ピロリ菌が胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になっていることが解明されてきました。ピロリ菌感染イコール胃潰瘍になるという訳ではありませんが、ストレス、喫煙、アルコールやカフェインの過剰摂取、鎮痛剤の服用などさまざまな要因が重なると胃・十二指腸潰瘍が発症します。またさらに、ピロリ菌によって引き起こされた慢性胃炎から胃ガンが発生することも推測されます。
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