北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「便秘」についてお話を伺いました。
ゲスト/つちだ消化器循環器内科 土田敏之 医師
 便秘についてお伺いしたいのですが。
 

 便秘に悩んでいる人は、特に女性が多いようです。便意を我慢する機会が多い、あるいはダイエットなどで食事のバランスが偏っているなどが原因でしょう。排便のサイクルは人それぞれですが、3日以上排便が無く、お腹が張った感じがするなどの不快な症状があれば便秘といっていいでしょう。放っておくと、食欲不振、嘔吐(おうと)、肩こり、めまい、腹痛などさまざまな症状が出ます。そのような場合には、病院・医院で受診してください。特に年配の方の場合は腸動が無くなり、腸閉塞(へいそく)を引き起こすこともあるので注意が必要です。また、大腸ポリープの遠因になることもあるので、便秘症の人は生活習慣を見直し、予防に努めましょう。

 
 習慣的な便秘を改善するにはどのようなことに注意すればいいでしょうか。
 
 まず、規則正しい食生活と、排便のリズムを作ることが大切です。日常生活では水分を十分に取ります。特に朝起きがけのコップ一杯の冷たい水は腸を刺激するのに有効です。また、食事では食物繊維を意識的に取るようにしてください。野菜やこんにゃく、果実をたくさん食べましょう。野菜は生野菜よりも、火を通したもののほうがたくさん食べられます。成人病予防やダイエットで油を取らない人が増えていますが、適量の油は便を出しやすくします。シャワー式トイレによる刺激も効果があります。日常生活の中では、朝食後、必ずトイレで一定の時間頑張ってみる、便意をもよおしたら我慢せずトイレに立つことが大切です。
 
 便秘が原因で他の疾患を誘発することがありますか。
 
 便秘でなりやすいのが痔(じ)です。便が硬く必要以上に力むことで、切れ痔、イボ痔になります。痔になると排便が辛(つら)くなるため我慢してしまい、一層便秘が悪化する、それによって痔もさらに悪くなるという悪循環に陥ることもあります。ストレスから頑固な便秘や過敏性腸炎など、腸の疾患を誘発することも多いです。このような場合は、自分の努力だけではなかなか治らないので、早めに専門医を訪ねてください。