北海道新聞メディカルガイドの連載
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「男性の頻尿」についてお話を伺いました。
ゲスト/元町泌尿器科クリニック 西村昌宏先生
 夜間に何度もトイレに起きるのは、年齢のせいで仕方がないと思っている男性が多いようですが。
 

 特別水分を取ったわけでもないのに、就寝中に2度以上トイレに行くようであれば、頻尿といっていいでしょう。50代以上の男性には多く見られる症状です。原因としては、前立腺(せん)肥大症、前立腺癌(がん)が疑われます。どちらも、頻繁に尿意を感じる、残尿感がある、尿がなかなか出ない、排尿力が弱い、キレが悪いなどが主な症状です。前立腺は膀胱(ぼうこう)の下にある臓器ですが、年齢を重ねるにつれて大きくなります。大きくなり過ぎて尿道を圧迫し、尿が出づらくなるのが前立腺肥大症です。投薬や手術で比較的簡単に治りますから、頻尿になったと感じたら、ぜひ専門医を受診してください。前立腺肥大症は自然に良くなることはありません。また、前立腺癌の症状とほとんど同じですから、癌を見逃さないためにも早めに受診してください。

 
 前立腺肥大症の具体的な治療方法を教えてください。
 
 初期であれば、薬物治療で済みます。仕事が忙しく手術する時間がない、合併症があり手術が難しいという人であれば、高温度治療をすることもあります。前立腺を45度以上の高温で温め、尿道の開きを良くすることで症状を軽減します。しかし、手術ほど効果は良くありませんし、その効果も持続しません。前立腺肥大の手術は半身麻酔で、尿道から切除鏡を入れて削る方法です。開腹するわけではないので、術後の経過も良好で、10日前後の入院で済みます。
 
 前立腺癌については、どうでしょう。
 
 前立腺肥大と同様の症状です。高齢の男性にとっては珍しい癌ではありません。70〜80代では一般的に進行も遅く、治療法も確立されています。しかし、50代では進行が速いこともあり、初期は無症状ですので、自覚症状が出たときにはかなり進行している場合があります。血液検査でほとんど発見できますが、残念ながら一般的な健康診断では実施されていません。50代以上の男性は、ぜひ専門医で年に1度は血液検査を受けてください。