北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
気になる健康と医療について、
専門のお医者さんが、わかりやすく解説する情報ページです。
〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「インターネットの利用」についてのお話を伺いました。
ゲスト/浜田内科・消化器科クリニック 浜田 結城 先生
 インターネットでの健康相談についてお聞きしたのですが。
 

 近年の技術革新に伴い急速にパソコンが普及し、インターネットの利用が一般化し たことで、「地球が小さくなった」ともいわれるほど、最新のニュース・情報が瞬時 に、診察室でも見られるようになりました。インターネットは、人々の健康を守る役 割を担っている私たち医師にとっても、日々の情報交換や医療情報の収集のために欠 くことのできない存在となりつつあります。 インターネットを開いてみると、医療や健康に関する情報を掲載したホームページを 数多く見つけることができるはずです。最近では、医者や医療関係者の立場から見る ような専門的なホームページばかりではなく、だれにでも身近で分かりやすい「健康 相談」のホームページも多く開設されています。新聞や雑誌などに掲載されている 「健康相談」のインターネット版と考えてもらえばいいでしょう。利用者からすれ ば、インターネットですから、一方通行ではない双方向での相談が可能で、昼夜関係 なく自分の好きな時間に相談内容をメールし、回答を待つことができるのが一番の利 点といえます。また、たとえ相談を書き込まなくても、これまでの相談記事やそのア ドバイスを読むだけでも、自分自身の健康の参考にすることができるかもしれませ ん。さらに、場合によっては、複数の担当者や同じ悩みを持つ方々からのアドバイス なども期待でき、複合的な視点での「健康」を考えるきっかけとなったり、健康維持 法や増進策を収集できるかもしれません。 健康に関しての悩みはあるけれど、どこに相談すればいいのか分からないという方も たくさんいらっしゃると思います。新聞などと同じようにインターネットという折角 の情報交換の場を積極的に利用してみてはいかかでしょうか。もしかすると近未来に は、健康管理はもちろん診療・診察もインターネットで行うことのできる時代がやっ て来るかもしれませんね。

 
 先生の病院でもインターネットを利用した健康総合相談の
 ホームページを開設しているとお聞きしましたが。
 
 私も含め北大51期卒の同期の仲間たちと、「一期会(いちごかい)」のホームページを開設しています。これは、専門性を持った医者が連携 を取ることによって、医療設備を分散しながらも高度に専門化された医療を実現でき るのではないかという考えがきっかけでした。一人の開業医でも横のつながりを持つ ことで、複数の医者の意見を取り入れながら、総合病院のような専門的な医療を実践 することを目指し、完全にボランティアで運営しています。ホームページ上では、相 談コーナーの掲示板を設け、その相談内容に応じて、それぞれの専門医がリアルタイ ムに判断して具体的なアドバイスをします。複数の医者が一つの病態についての相談 に目を通すことから、患者さんはそれぞれの専門的見地からの客観的な意見を総合し て聞くことができます。これまでのところ、「体調がすぐれないのだけれど、原因が はっきりしない」など、1カ月に20〜30件ほどの相談が寄せられています。このペー ジには、相談コーナー以外にも、その道の経験を積んだ専門医の方々のページへのリ ンクも充実していますので、何か健康について知りたいことがあれば、一度のぞいて みてください。