北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「眼圧と緑内障」についてのお話を伺いました。
ゲスト/医療法人社団 青木眼科 大橋 勉 先生
 目についてお聞きしたいのですが。
 

 目は簡単にいえば、精密なボール状のカメラであり、正しく機能するためには一定の硬さが必要です。この硬さが眼圧であり、指先で眼球をまぶたの上から押すことでも感じ取ることができます。眼圧は高すぎても低すぎても視機能に影響を与えます。眼圧は眼圧計によって求められ、正常で21櫞g以下、これを超えると高眼圧といわれます。

 
 眼圧と緑内障の関係についてお聞きしたいのですが。
 
 目に入った光は、角膜(かくまく)、前房(ぜんぼう)、瞳孔(どうこう)、水晶(すいしょう)体、硝子(しょうし)体を順に通って網膜に像を結び、その情報が視神経を通って脳に伝えられ、そこで初めて「見る」ということができるわけです。この仕組みが正常に働くためには、一定の眼圧が保たれている必要があります。眼圧がいつもほぼ一定なのは、眼内が房水(ぼうすい)という液体で満たされているからです。その圧力によって眼球が球形に保たれ、ひしゃげることなく、外界の像が結ばれるのです。房水は血液の血しょうとよく似た成分で、水晶体や角膜に栄養を与えています。房水は毛様(もうよう)体で作り出され、水晶体の周りを流れ、隅角(ぐうかく)を経て、血管へと流れ出ます。つまり房水が常に作られ、隅角に適度な抵抗があるため、眼圧が保たれているのです。ところが、房水の隅角からの排出が悪くなり目の中に房水がたまると眼圧が高くなります。眼圧が高くなると眼球の内側、特に目の奥にある視神経に圧力が加わります。視神経が圧力を受けると締め付けられて徐々に神経線維(せんい)が弱っていきます。その結果見える範囲が狭くなっていくのが緑内障です。視神経は障害を受けると障害部位に一致して視野が欠けていきますが、両目でみているため片目の視野欠損に気がつかず手遅れになってしまうことがよくあります。一度死んでしまった視神経は二度と回復しません。 それだけに緑内障は、完全に視神経が死なないうちに治療をすることが大切です。より早く発見して、より早く治療を始めるほど、長く良い状態を保つことができます。