北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「大腸カメラ検査」についてのお話を伺いました。
ゲスト/秀愛会内科消化器科クリニック 高梨 良秀 先生
 大腸カメラ検査についてお聞きしたいのですが。
 

 大腸カメラ検査は、肛(こう)門からカメラ(ファイバー)を挿入して大腸の状態を調べる検査です。腸の中に便が残っていると、正確な検査ができなくなってしまうため、当日の朝に腸を洗浄するための特別な水の下剤を2リットルほど飲んでもらいます。現在は、これが腸内洗浄の方法の主流で、前日の夜まで食事を取っても良いという利点があります。以前は、2日前や前日から検査食を食べたり、点滴で食事を制限することで残渣(さ)を少なくして、当日水の下剤で腸の中をきれいにしていました。ただし、味覚の面で特別な水をどうしても受けつけない方や検査当日の朝に大量の水を飲むよりも食事制限が向いているという方は、以前の方法か、もしくは、それを併用することで飲む水の量を減らすなどの方法を取っています。検査は大腸内のガン、ポリープの発見が一番の目的です。ガン、ポリープともに、かなり悪化するまでは自覚症状が見られないことが多いため、大腸カメラ検査が早期発見、早期治療に最も有効な手段となります。  これは経験則ですが、40〜50代のいわゆるガン年齢を迎えた方たちの検査では、半数近くからポリープが発見されています。ほとんどの場合が良性ポリープで、すぐに切除することで大事には至りませんが、なかには2cm以上の大きさに育っているものやポリープの中にガンができてしまっているケースなどもあります。ポリープは大きくならない内に摘出してしまうのが賢明で、1cmほどのものであれば、手術後に入院の必要もありません。ただし、ポリープが一定の大きさを超えている場合やポリープの中に血管が通っている場合などは、手術時の出血が考えられるため1〜2日の入院を要します。胃カメラ検査に比べて、それほど浸透していない大腸カメラ検査ですが、ガン年齢を迎えた方であれば、必ず1年に1度は診察を受けることをおすすめします。

 
 胃カメラ検査についてお聞きしたいのですが。
 
 胃は、たった一日でも、状態がガラリと変化してしまう器官です。昨日なかった胃潰瘍(かいよう)が今日できているということも十分に考えられます。また、消化器系のガンで、胃ガンの中でも最も進行が早いものは、胃カメラ検査を受けたその一年後の検査で、もう手遅れの状態にまで進行しているケースもあります。これらの事からも、進行が早いものまで対応するためには、胃カメラ検査は、1年に1度だけでは不十分であり、何か胃部症状がありましたら「転ばぬ先の杖」として早めに胃カメラ検査を受けることをおすすめします。理想は3カ月に1度、最低でも半年に1度は受ける必要があるといえるでしょう。少々オーバーな気がするかもしれませんが、ガンの早期発見で命拾いする患者さんを何度も見ている立場からは、胃カメラ検査の有効性、重要性を訴えざるを得ません。