北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「不眠症」についてのお話を伺いました。
ゲスト/札幌こぶしクリニック 藤田 毅先生
 不眠症についてお聞きしたいのですが。
 

 一般的に、不眠症は単純に眠れないことと、とらえられがちですが、寝入りが悪いタイプ、眠りが浅く夜中に目が覚めるタイプ、そして、朝早く目覚めるタイプの3種類に分けることができます。治療法は、そのタイプによって異なってきます。不眠症の原因については、ストレスなどによる精神的な不安定さ、カフェインの過剰摂取、環境の変化、光や音などの刺激、いびきなど、いろいろと挙げることができます。眠れないからといって、単純に不眠症と思っていても、その背景に内科的疾患や、リズム障害と呼ばれる、睡眠リズムを狂わせるような病気を患っている可能性もあるので注意が必要です。

 
 不眠症の治療法は。
 
 入眠障害と呼ばれる寝入りの悪さの改善策としては、眠れる環境を整えることが重要となります。雑音・騒音防止対策をしたり、昼間の活発な運動、寝る数時間前からは安静を保つ、寝る直前には食事をしない・熱いお風呂(ふろ)に入らないなどの環境調整に気をつけてください。それに伴い、寝付きをよくする睡眠導入剤という薬を併用するケースもあります。次に、中途覚醒(せい)と呼ばれる不眠症についてですが、寝入りはいいが夢ばかり見て、夜中によく目が覚めるという症状がそれにあたります。基礎知識として、眠りにはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の2パターンがあり、睡眠はこの2つを周期的に繰り返します。中途覚醒はレム睡眠が長いことが原因で、安眠に至るのに必要なノンレム睡眠が深くならないために起こります。実は、この中途覚醒という症状にはいろいろな病気が隠されている場合があります。中でも、有名なのは睡眠時無呼吸症候群と呼ばれるもので、寝てる間に呼吸が止まり、突然いびきをかいたかと思うと、また呼吸が止まり、それを周期的に繰り返す症状です。たいていは肥満が原因であることが多いのですが、脳障害によって起きるケースも見受けられます。また、ミオクローヌスという、足が痙攣してしまう病気もあります。最後に単純にいびきをよくかく方で不眠症に悩んでいる方について言うと、実はいびきをかいているせいで、通常通りの呼吸ができず、大変で、その結果、深く眠ることができず、眠りが浅くなってしまっているのです。そういう方々には、眠りを深くするための薬ももちろんありますが、いびきをかかないように、枕(まくら)の高さや寝具の調整をするだけで、不眠症が解消される場合もあります。