北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「やけどとその対処方法」についてのお話を伺いました。
ゲスト/安田皮ふ科  安田 耕一郎 先生
 やけどについてお聞きしたいのですが。
 

 やけどは周知のように、炎や熱湯などに触れて生ずる皮膚および粘膜の障害です。 やけどした時、治療や予後はやけどの程度とやけどの面積で決まります。やけどの程 度は温度と作用時間によって決まり、第一度から第三度までで表されます。第一度は 赤くなってヒリヒリするだけで直ってしまいます。第二度は数時間ないし24時間くら いまでに水疱(すいほう)や、水疱が破れてびらんを生じますが、小さなやけどであ れば治療により1週間ほどでほぼ正常の皮膚に治ってしまいます。第三度については傷痕(しょうこん)を残し、それが収縮して機能障害を起こすおそれがあります。

 
 重症のやけどについてお聞きしたいのですが。
 
 やけどについては、やけどの面積が最も大切なことだといえます。皮膚の30%以上 がやけどしますと、水疱やびらん面から分泌液が多量に出て、脱水症を起こし、血しょうタンパクの喪失なども伴い、命が危なくなります。酸素吸入、血圧測定などを行 いながら大量の輸液を行わなくてはなりません。例えば、体重50・の人が皮膚の50% をやけどした場合、体重(50・)×面積(50%)=2,500・の電解質液、さらに同量の 膠(こう)質液、ブドウ糖液2,000・を一日分として、その半量を8時間で点滴する計 画を立て、血液の濃さ、尿量などを測定しながら輸液の速度を調節します。さらに、 輸血も必要になります。このように大量の輸液が必要ということは重症熱傷の管理が いかに大変かということを表しています。
 
 やけどに対する最も良い対処方法は何ですか。
 
 小さなやけどであれば、すばやく、かつ長く、少なくとも30分以上水道水や氷水で 冷やして下さい。それから落ち着いて、冷やしながら皮膚科に行って下さい。それが、一番の治療法です。医師にできることは、後始末だけなのです。また、広範囲のやけどの場合は、救急車を呼んで、設備の整った病院へ迅速に搬送するのが最も大切 なことです。