北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「ストレスや疲労と皮膚のトラブル」について」についてのお話を伺いました。
ゲスト/宮の森スキンケア診療室 上林 淑人 先生
 ストレスや疲労と皮膚のトラブルの関係についてお聞きしたいのですが。
 

 私たちの周囲には多くのストレスが存在します。例えば、仕事が忙しく、残業が多いことなどによる睡眠不足、疲労の蓄積や人間関係のトラブル、仕事上の精神的ストレスなどです。こんなときには思いがけず、ニキビが増えたり、鼻や耳の周りが赤くなったり、また頭皮に炎症(えんしょう)を起こし、頭がかゆくてフケが多くなったりなどの脂漏性皮膚炎や、蕁麻疹(じんましん)やアトピー性皮膚炎が悪化したりなど皮膚のトラブルに悩まされることも多いはずです。皮膚は体の一部なので、ストレスや疲労で身体的、精神的にすぐれない状態の時に、つやつやで健康そのものということはまずありません。例えば、仕事が忙しいときには、食事が不規則になり、外食が多くなって野菜不足になりがちです。このためビタミンB群が不足し、同時に疲労回復のためにビタミンB群が消費されるため、さらなる不足が生じます。結果として皮脂分泌が増えることになります。また、ストレスや疲労の多い状態では、皮脂分泌を増やすようなホルモンが多く出されるため、ニキビや皮膚炎といった皮膚のトラブルが起こりやすくなるのです。このような生活環境の元ではさまざまなホルモンのバランスの乱れが生じ、蕁麻疹を起こしたり、アレルギーを悪化させたりすると言われます。

 皮膚のトラブルにはどのように対処すればいいですか。
 
 とにかく起きてしまった皮膚のトラブルは、早めに治療するのが一番です。治療は、外用剤の使用が中心となります。しかし、根本的な解決には、自分の受けているストレスや疲労をしっかりと認識するのが大切です。どうして肌のトラブルが起きているのか、その原因をしっかりと究明し、その理由を理解してもらうことから治療が始まるのです。自分では気がつかないうちにストレスを受けているケースも少なくありませんから、「自分は、ストレスとは無縁だ」「体力があるから大丈夫」などと思い込まずに、自分自身を見つめなおしてみてください。その上で、気分転換を図り、規則正しい生活をできるだけ維持し、バランスのとれた食生活を心掛ければきっと良い方向に向かっていくはずです。食生活では、ビタミン、特にビタミンB2・B6をしっかりと摂取し、野菜や魚をきちんと食べることを心がける必要があります。女性の方に特に注意してもらいたいのは、肌のトラブルを化粧品を厚く塗ることで隠そうとするのは止めておいた方が良いということです。例えば、ファンデーションで考えてみると、その主成分は脂ですから、使用すればさらに肌のトラブルを起こしやすい環境を作り出すことになります。ですから、肌にトラブルを抱えている時はできるだけ、化粧は薄く、また脂分の少ないものを使うようにする方がいいでしょう。