北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「肩こり」についてのお話を伺いました。
ゲスト/神村整形外科医院 神村 信一郎先生
 最近、肩こりで悩む日本人が急増しているとお聞きしますが、その原因は。
 

 10代から高齢者に至るまで、幅広い年齢層の患者さんが通院されています。会社だけではなく、ごく一般の家庭にも広く普及したパソコンにうつむき姿勢で向かったり、同一姿勢の多い家事などの日常的な生活動作が肩こりの原因と考えられるケースが増えています。と同時に、精神的なストレスから生じる肩こりも多く見受けられます。肩こりは一種の現代病といったところでしょうか。また、姿勢だけではなく、体形的に猫背や首が少し長めの、なで肩の人は特に肩こりになりやすい傾向にあるようです。

 なぜ肩がこるのでしょうか。
 
 肩こりは基本的に、首や肩のまわりの筋肉を長時間使うことにより、筋肉が緊張し、血管が圧迫される血行不良によって起こります。また、そのような純粋な肩こりから、変形性の頚椎(けいつい)症、頚肩腕症候群といった首の変形、頚椎の配列異常という深刻な症状もあるので、不快感を覚えたら即通院することをおすすめします。
 肩こりの治療方法は具体的にどういうものなのでしょうか。
 
 症状が純粋な肩こりかどうかじっくりと原因を見極め、各患者さんに合った治療をしていきます。現在主流の治療方法はレーザー光線による星状神経への照射です。最近までは注射で行われていましたが、最新のレーザー光線によって痛みや不快感もなく肩こりを治療することができます。ただし、レーザー光線による治療は注射よりも速効性がなく、一度行えばすぐに治るというものではありません。ある程度定期的に通いながらゆっくりと治療していく形になります。また、頚椎の配列異常がない患者さんには頚椎牽(けん)引という昔ながらの治療も行っています。
 たまに肩こりを全く感じない人がいますが、どういった人が肩こりを
 感じないのでしょうか。
 
 一つに、筋肉の質的なものが考えられます。柔らかい筋肉を持った方には肩こりは少ないです。特に若い頃は必然的に筋肉が柔らかいので肩こりを経験する方は少ないでしょう。また、情緒的なコントロールのうまい方、つまり、楽観的な考え方をする人というのはストレスや情緒的な問題もなく肩こりが少ない傾向にあります。
 最後に自宅でもできる肩こりの解消法をお聞きしたいのですが。
 
 肩を冷やさない、同一姿勢を続けない、疲れたら肩や首を動かして筋肉の緊張をほぐしてあげることを心がけてください。精神的にリラックスすることも重要なので、部屋の壁紙やカーテンをブルー基調にしたり、α波の音楽やアロマテラピーで心を落ちつかせる工夫もよいでしょう。また、枕(まくら)の高さ一つで肩こりが治るケースもあるので、医者のアドバイスを参考にしながら、自分に合った枕の高さを知ることも効果的な肩こり解消法と言えるでしょう。