北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「胆石症」についてのお話を伺いました。
ゲスト/土田病院 北川一彦 先生
 胆石とはどういう病気ですか。
 

 胆石は肝臓の下にある胆嚢(たんのう)の中に石や砂がたまる病気です。胆嚢には胆汁を分泌する働きがあり、胆汁は食べ物の消化を促進するために必要なものです。日本人の場合、人口の1割くらいの人が胆石保有者であると言われていますが、その半数がこれといった症状を感じません。症状が出る場合は、みぞおちや背中の痛み、特に食後に痛みを感じるケースが多いようです。胆石はその成分より、コレステロール石、ビリルビンカルシウム石、黒色石の三種類の大別されます。胆石症の患者さんは年々増えてきていますが、それは人間ドッグや集団検診の普及の高さ、画像診断の進歩、食生活が欧米化することによる脂肪の摂取量の多さなどに起因しているものと思われます。

 どんな治療法がありますか。
 
 胆石の治療には内服薬で石を溶かす方法、体外から衝撃波を当てて石を砕く方法、内視鏡で石を砕く方法、そして手術で胆嚢をとる方法があります。手術は上腹部からおへそ付近までを切って胆嚢を摘出する方法がかつては主流でしたが、近年は内視鏡器具の開発や技術が進歩し、小さな穴を開けるだけで内視鏡による手術ができるようになりました。
 内視鏡による手術の利点は?
 
 この腹腔鏡下胆嚢摘出術の利点は、何よりも患者さんに与える負担が少なくすむということです。右腹部2カ所、上腹部、おへその下の計4カ所に1cm程度の切開をしてカメラや器具を挿入しますから、手術創は術後数カ月で目立たなくなります。術後の痛みもほとんどありません。手術の翌日には食事も歩行もできますし、開腹手術に比べると3日〜1週間での早期退院、早期社会復帰が可能です。ただし、この手術は胆石のすべての患者さんに適応されるわけではありません。手術の前にいくつかの検査が必要になります。胆嚢機能検査、胆汁の通過する管(総胆管)の検査、腹部超音波検査などをし、総合的に判断します。
 日常生活で気をつけることは?
 
 胆石症の最も大きな要因は食生活にあります。胆汁には胆汁酸のほかコレステロール、ビリルビンなどの成分が含まれており、それらが過剰になって体質なども影響しながら石ができると考えられています。特に日本人にはコレステロール系石が増加傾向にあります。高カロリーの食事はあらゆる生活習慣病のもとですから、食事に十分気を使ってほしいと思います。