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胃は、粘膜やそこから分泌される粘液によって胃壁を保護し、また粘膜細胞にある酵素によって自らが消化されるのを防いでいます。ところがこの保護作用が弱くなると、胃液の分泌が盛んになると同時に、胃壁の血流が悪くなり、自分の胃液で胃壁を傷つけてしまうことになります。軽ければ内側の粘膜がただれる程度ですが、重くなると、ぽっかりと穴があいてしまいます。これが胃潰瘍です。からだの病気というよりは、こころの病気といわれることが多いのは、その主だった原因が心のストレスにあるからです。気象の変化、薬剤などの化学的刺激、悲しみや苦痛などの精神的因子も、みんなストレスです。これらの因子に、体が無理に適用しようとするときに生じるひずみによって起こるのが胃潰瘍です。最も多い症状は、おなかがすくと痛み、食事するとおさまる胃痛、胸焼けです。潰瘍が深くなると吐血することもあります。気をつけなければいけないのは、胃痛には個人差があるということです。潰瘍の深さがそのまま痛さの指針とはなりません。痛みを感じないまま、ひどく重い潰瘍へと進行してしまっているケースも多々見られます。胃の調子がちょっと変だと気になるようであれば、素人判断をせずに、すぐにも検診を受けることが大切です。
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