北海道新聞メディカルガイドの連載
「いきいきゼミナール健康と医療」取材記事を中心に、
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「ドライアイ」についてのお話を伺いました。
ゲスト/誠心眼科病院 前川 浩 先生
 ドライアイについてお聞きしたいのですが。
 

 最近はOA機器を使った作業、車の運転、家庭での深夜テレビなど、目を使う時間が延び、目の疲れることが増えています。この疲れ目の原因の多くが、ドライアイ(目が乾いた状態)にあることがわかってきました。目の疲れの原因がよくわからずに、目が重い、目がごろごろする、目を長く開けていられない、朝起きる時に目が開けづらいなどの自覚症状があればドライアイを疑う必要があります。これらの症状は冬の乾燥した時期に気付くことが多いのですが、ただの疲れ目だと見過ごしてしまう人がほとんどです。私たちの目は、1分間に約20回のまばたきをして目の表面を涙で潤し、目が乾くのを防いでいます。ところが集中してものを見ていると、まばたきの回数が半分以下に減り、涙の出る量が少なくなります。この状態で長時間目を使えば、さらに乾燥が進み、さまざまな不快症状が現れます。また涙の量が少なくなると、目に入った異物を洗い流すことができなくなります。さらにアレルギー性結膜炎などほかの眼病にもかかりやすくなります。

 ドライアイにはどういった治療法をとるのですか。
 
 まず、ドライアイの検査として、涙の量を調べるシルマーテストと乾燥による目の表面の傷を調べる検査を行います。ドライアイだと判明すれば、なるべく目を乾かさないことを第一に治療を進めます。今のところ涙の量を増やす薬はありませんので、目薬によって目の表面を潤します。そのほか、目のまわりの湿度を高くして涙の蒸発をおさえる方法としてドライアイ保護用メガネ(モイスチャーエイド)を使う場合もあります。
 日常生活でドライアイを防ぐ方法はありますか。
 
 毎日の生活や仕事での目の使い方に注意することです。目を使う作業は一定時間たったら、休み時間をとり意識してまばたきする。加湿器を備えるなどして室内の乾燥を防ぎ、タバコの煙などを避ける。うす暗いところで本などを読まないなど、目にやさしい環境を作り、リラックスして過ごすことが大切です。
 手術をして近視や乱視を矯正する方法についてもお聞きしたいのですが。
 
 現在、手術をして近視や乱視を矯正する方法は、放射状角膜切開術(RK)、エキシマレーザー角膜屈折矯正手術などがあります。ここでは、最も新しい手術として注目されているエキシマレーザー角膜屈折矯正手術を紹介したいと思います。エキシマレーザー角膜屈折矯正手術は、エキシマレーザーを用いて角膜前面のカーブを変えて、近視や乱視を矯正します。エキシマレーザーは、1ミリミクロン(4分の1ミリ)単位で、角膜をけずることのできる特殊なレーザーです。手術に要する時間は、片眼10〜20分程です。眼鏡やコンタクトレンズに不便を感じる人にとって、クオリティーオブライフの向上につながる方法と期待されています。ただ手術を行って矯正する方法ですから、術後経過に個人差があります。完璧な視力を期待される方は、この手術に向きません。また、夜に電灯などの光をまぶしく感じることがありますので、夜間の運転が多い方も不向きです。その他、眼に病気がある方、ケロイド体質の方、妊娠中の方、18歳未満の方などこの手術を受けられない方がいます。手術を受ける前に、これらの問題点を理解し、納得していただくことが必要です。問題点について医師と十分に話し合い、ご自身が受け入れられる場合のみ、手術を受けることを決めてください。