北海道新聞メディカルガイドの連載
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〜お医者さんに聞いた、病気のあれこれ〜
今回は「歯と歯茎の変色、その治療方法」についてのお話を伺いました。
ゲスト/伏見パーク歯科・矯正歯科 玉野 宏一先生
 歯や歯茎の変色・黄ばみの原因とは?
 

 外因と内因の二つの可能性が考えられます。外因で最も多いのはタバコのヤニやコーヒーなどによる着色です。ほかにも例えば、お茶や赤ワイン、カレーなどごく一般的な飲食物も歯の黄ばみの原因となっています。内因の原因として最も有名なのはテトラサイクリンと呼ばれる抗生物質によるものです。この抗生物質を過去に服用していたお母さんやその子どもの歯というのは、少し黒ずんだ黄褐色になる傾向にあります。次に多い内因は加齢による歯の変色です。人間は年を重ねるにつれて、歯のエナメル質が薄くなり、象牙(ぞうげ)質の厚みも増してきます。その結果、象牙質独自の黄色い色が透けてくることが加齢による歯の黄ばみの原因となります。現在、病院に歯のクリーニングに通われてくる方の割合的にも、加齢による歯の変色を治療に来る患者さんが多い傾向にあります

 歯や歯茎の変色・黄ばみの治療方法は具体的にどういうものですか?
 
 歯の黄ばみの治療方法は大きく分けて4種類あります。最も一般的なのは、歯の汚れを研磨除去し、歯を白くする「クリーニング」。それでも白くなり足りないという患者さんへは「ホワイトニング」という過酸化水素水による漂白をおすすめしています。加齢や外因による黄ばみであれば大抵この二つの治療で歯をきれいに白くすることができます。ただし、テトラサイクリンによる歯の着色除去はこれらの方法ではやや困難な場合もあります。その場合、「ラミネートベニア」と呼ばれる治療方法で歯の表側、エナメル質の部分だけを薄く削り、その上に付け爪のようにセラミックの板を張り付けます。また、「オールセラミック」という、歯全体をセラミックで覆いかぶせてしまう方法があります。最後に言い忘れましたが、歯茎のメラニン色素沈着症という症状の治療にも触れてみたいと思います。これは歯ぐきの色が黒ずんでいる症状なのですが、「フェノール・アルコール法」という治療により歯茎をきれいなピンク色に改善することができます。
 歯の変色は歯磨きなどによって自分で改善することができるのでしょうか?
 
 外因性のものであれば、研磨剤入りの歯磨粉を用いて歯を磨けばある程度は改善することはできます。しかし、それでもやはり着色してしまうので、定期的に歯医者でクリーニングしてもらった方が確実だと思います。できれば、3ヵ月に一度くらいはクリーニングした方がよいでしょう。特に歯槽膿漏のひどい人だと月に一度は通った方がいいと思います。たまに力を入れて磨けば汚れが落ちるだろうと思っている人がいますが、全く無意味なのでむしろ力を入れすぎないように細部まで丁寧に磨き上げることを心がけて下さい。