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肝臓は人間の体の中で、皮膚を除いて、最も大きな臓器であり、生命を維持するための「代謝のセンター」という大事な役割を担っています。肝臓にひとたび障害が起こると、日常生活の営みにおいてさまざまな不都合が生じてきます。しかしながら、肝臓は、再生能力の極めて旺盛(おうせい)な臓器であり、予備能力の大きな内臓です。そのため、軽い障害では症状がまったく表れず、「沈黙の臓器」という言葉で表現されるのです。時に、病気が進行していながら、なかなか症状が前面に表れないため、本人は健康体であると思い込んでいるケースがしばしばみられます。しかも、肝臓病の自覚症状がそろうころには、すでに病気そのものが末期に至っていることも多いという点で恐ろしい疾患といえます。肝臓病は、「急性期の肝障害(急性肝炎)」と「慢性期の肝障害(慢性肝炎、肝硬変、肝がんなどの慢性肝疾患)」に分類されます。急性期肝障害は、一般的には一過性であり、劇症化を回避できれば予後は良好で、ほとんどの場合後遺症を残しません。慢性期に移行した場合、原因および治療によりますが、あるものは慢性肝炎、肝硬変へと進展し、あるものは軽微な肝障害で終わることもあります。
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